バスケット部の鈴鹿君が好きなの。

ときメモGS…さ…いいと思うぜ。

輝きは鈴鹿の中に

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先週末、はばたき市民の有識者様方によるとんでもなさがとんでもねぇ企画が開催されました。

その名も「GS論文発表会」。

パワポで作成したプレゼン資料を用いて、各々の推しへのディープな考察をツイキャスで口演するというGSガチ勢のガチ勢によるガチ勢の為の激アツイベント。


これがもう!!
全てがスーパーエクセレントで!!!!!
視聴している間ずっと脳がSperking状態でした。
溢れるGS愛を浴びまくって大興奮の大満足。





↑の感想ツイートからアーカイブに飛べますので、未見の方は是非。
各キャラ達にもっと!モット!ときめきますので……!!


で、実は私もお声がけ頂いていたのですが(ありがとうございましたエーンエーン!!)のっぴきならない事情により参加出来ぬ恨めしきこの身。


しかし推しが好きだと語りたい気持ちは脳神経を溶かすほど毎日沸点に達しているので、もうここでブチ撒ける事にします。


と言ってもパワポもキャスも用いないただの妄言考察をダラダラ綴るだけなのでぶっちゃけいつもと同じなんですけども(全力謝罪)。


学力0の女による大遅刻の補習レポートではありますが、通常よりは真面目に書こうと思うのでお読み頂ければ幸いです。


テーマは鈴鹿和馬「悔し涙」スチルとその背景について。


当然の如くスチル画像やイベント台詞等、鈴鹿ルートのネタバレ地雷原となりますので気になる方は自衛をお願い致します。


そんじゃ、いってみよう~~~~~~。












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鈴鹿のスチルイベントにおいて、最も重要であると考えられる「悔し涙」。


発生条件は友好以上で、第三日曜日の全体練習(試合以外)に出ていること。
所属はバスケ部以外でも見る事が出来ます。


スタンドプレーに業を煮やしたコーチに頭を冷やすように言われ、試合中に突然メンバーを外された鈴鹿の姿。


水道の水を頭から被る彼のこのスチルですが、初めて見た時「泣いている」とは思いませんでした。
流れる水を涙のように見せている暗喩なのかな、と。


それが本当に涙であると認識したのは攻略本のスチル名が「悔し涙」だったからなのですが、最近もう一つの気付きがありました。


ブログに使う為に画像編集していた際、何の気なしに回転させてウッ……と胸が詰まったのです。


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めっちゃ泣いてるんですよ。
大粒の涙をぼろぼろと、切ない程に。


で、ここから考察なのですが。


これが暗喩なのか実際に涙を流しているかという事実は二の次で、この「悔し涙」は彼の心が流しているものなんじゃないかと。


幼い頃からバスケ一筋にひたすら夢を追いかけてきた鈴鹿
そのまま突き進んで行きたいのに、最近噛み合わない事ばかりで衝突を繰り返し足掻く日々。
その行き詰まりが限界に達したのが、この日・この時だったのかもしれません。


ここで彼のバスケに対する情熱の歩みを振り返ってみます。


バスケに夢中で、明るいうちに帰宅した事が無かった(公園会話)という小学生時代。

教室でもいつもボール回してたぜ発言は普通に主人公も引いてましたがw



その後はば学の中等部に進学し、なんと全国大会で準優勝・優勝という快挙を成し遂げています(はばチャ・尽のお部屋訪問)。
しれっと書いてますが超偉業です。


中等部バスケ部が元々強豪だったという可能性もありますが、中学でも即レギュラーになったという発言(First Visual Book)もあるのでその偉業に彼の貢献が大きかった事は確実かと思われます。


市内一偏差値の高いはば学高等部に進学出来たのも、その実力を高く評価した誰か(本人の予想はバスケ部顧問)の推薦なのでしょう。


というか、中等部への入学も成績や性格を考えたら絶対にお受験などしそうにない(確信)ので、理事長や顧問陣の推薦である可能性が高いですね。


その高等部バスケ部ですが、本人の
「弱小バスケ部」(入学前)
「今はそんなに強かねぇ」(入学後)

という発言及び、試合でも割と負けている描写がある(タイピング・ドラマCD等)ので全国レベルでは無かった事は確かです。


この1~2年生時代辺りが「悔し涙」前後の足掻いていた時期であり、彼の立ち直り後にチーム全体が強くなっていく過程での負け試合だったのではと予想。


2年の三学期にはもう立ち直って負けても活き活きとしていた(ドラマCD)ので、彼の部屋に中学全国大会のものと共に飾ってある高校IH優勝のトロフィー(はばチャお部屋訪問)は3年生時のものなのでしょう。


高校入学直前に中坊鈴鹿が息巻いて立てた計画はこうです。


俺がチームのボンクラどもを全国に連れてってやるぜ!
となると、1年目の目標はとりあえず地区大会優勝か。
2年目は……そうだな、インハイでいいとこまでいって、
「はば学バスケ部」の名を日本中に教えてやる。
で、当然3年目は全国制覇だな!
(First Visual Bookより)


ともすればビッグマウス呼ばわりされそうな発言ではありますが、多少の差異はあれど彼はこの計画(弱小バスケ部を3年で全国制覇させる)をしっかり成し遂げているのです。


勿論これは「悔し涙」からの立ち直りありきの成長の成果ではあるのでしょうが、


彼のバスケの実力(素地)はこれほどまでに凄いものである


という事を念頭に置いてこの先の考察を進めさせて下さい。



「悔し涙」スチルで彼が傷付いている理由は
「スタンドプレーを咎められた」からであり、
頭を冷やせと言われたものの
「どうすればいいか分からない」
と、自分にも周りにも苛立っているからですよね。


そんな状態の彼に主人公は
「バスケはチームで勝つものだって、わかってほしいんじゃないかな」
と助言するのですが、

「バカ!利いた風なこと言うんじゃねぇよ!
 俺は俺が強けりゃいいんだよ!!」

と激高されます。


ここまで怒るという事は、既に今まで周囲に散々言われ続けてきた事なのかもしれません。
スラムダンク安西先生が散々谷沢(無茶な渡米で闇堕ちヤク中事故死)にも言ってたし(無関係)。


では何故、彼は咎められても己のプレースタイルを変えないのか。


ここからまた妄想なのですが、今までのバスケ人生を顧みると恐らく彼の周りに
自分より実力のあるプレイヤーがいなかった
のでは、という気がするんですよね。


勿論県外となれば他にもいるのでしょうが、中学までスタンドプレーのまま全国優勝まで上り詰めた地力があるというのは全国レベルでも相当凄い選手であると思われます。


持って生まれた身体能力の高さと本人の努力、何よりもバスケに打ち込み大きな夢を追う情熱が彼をどんどん強くしたのでしょう。


しかしその熱さは時に、周囲のチームメイト達をプレイでも思想でも大きく引き離してしまったのかもしれません。


アメリカでプロになる」という夢物語のような目標を実現するには、国内でもトップクラスのプレイヤーとして自分を磨かなければならない。
その為には、とにかく試合に勝ち続けねばならない。


その大きすぎる目標に向かって猪突猛進する鈴鹿
しかし彼のチームメイト達に、同じぐらいの実力と情熱を望むのは無謀な事だと思います。


恐らくそれは彼自身も理解しているでしょうし、常に自分の実力が周りから突出している環境でプレイしてきたとしたら「当然の事」ぐらいには思っているかもしれません。


では、そんな状態で試合に勝つにはどうすれば良いか。


「自分がガンガンゴールを決めて点を稼げば良い」
と、考えて動いていたと推測出来ます。


自身よりも実力が劣るチームメイト達に委ねるよりも、その方が早く確実に得点を稼げる=試合に勝てる。
勝ち続ければ目標に、アメリカに近付ける。


彼の単純でストレートな性格からして、そんな風に思っていたのではないかと。


実際に中学で全国優勝レベルの実力保持者なわけですし、「悔し涙」イベントでも自分を外したコーチに対して


「冗談じゃねぇよ!ここまで俺が一人で点入れたの、わかってんのかよ!?」


と、怒りを露わにしています。


この発言からも分かる通り
「スタンドプレーで自ら得点を稼ぐ」
という方法が、彼の中で揺ぎ無い勝利の方程式だったのではと思います。


中学時代の彼がどんなチームでどのような指導を受けていたのかは謎ですが、恐らく「そのままで良い」とは言われていなかったと思います。
が、もし咎められていても、今より更に未熟だったであろう中坊鈴鹿聞く耳持たなかったんじゃないかと。


その上、なまじ地力が高いので我儘なプレースタイルのまま全国優勝まで行けてしまった。
監督陣やチームメイトが不満の声を上げていたとしても、結果を出されてしまってはその声も彼に響かないでしょう。


それが高校へ進学すると、段々通用しなくなってきたのでは。
はば学バスケ部がさほど強くないという事は、同地区に他の強豪校(IH決勝で当たる関東代表・銅羅高など)があるわけですし。


恐らく入学当初からチームメイト達と実力差がありすぎたであろう鈴鹿は、「中学で全国優勝した」という箔も付いて自信満々にスタンドプレーを続けていたと思います。


けれど、高校バスケのレベルでは一人で点を取るだけでは勝てなくなってきた。
そして新しいチームメイトの面々は、彼にとって中学時代より更に頼りなかったのかもしれません。
入学前に「弱小チーム」「ボンクラども」と吐き捨ててたぐらいですし。


そんな鈴鹿の傲慢さや苛立ちが恐らく態度にも分かりやすく現れ、チーム全体に不穏な空気をもたらしていたのでは。


実力は確かなものでも、こんな選手に信頼感など持てませんよね。
はばチャの記事(50の質問)で「最近悲しかったことは?」という問いに


「先週、銅羅高に負けたこと。なんかパスこねーし。」


と答えているのが根拠なのですが、他のチームメイトから良く思われていなかった事は明らかです。


彼が確実に点を取ってくれるという実力への信頼感はあっても、彼からこちらへの信頼が感じられなければパスを出そうという気になれないのは当然ですよね。
きっと自覚の無いまま、他の選手達を見下したような態度でいたのでしょう。


そんな鈴鹿の尊大な態度を、試合から外す事で自覚させようとしたコーチ。
彼が抜ければ大幅な戦力ダウンになるであろう事は承知での決断だったと思います。


けれど、鈴鹿一人ではやっぱり気付けない。
偶然出会った主人公に助言を受けても、八つ当たりで声を荒げてしまう。


「俺に、どうしろって言うんだよ。
 わかんねぇよ……くそっ!」


という台詞は、今まで積り積もった鬱屈とした思いを吐き出した彼の悲痛な魂の叫びだと思います。


俺は俺が強けりゃいいんだよ!!と激高する鈴鹿に対して、怯まずに主人公が口にした言葉がこちら。


「……それだけじゃないよね?
 鈴鹿が大好きなバスケットボールって。」


「…………………。」黙る彼。


「バスケットマンでしょ?鈴鹿は。
 コートの外でもチームの一員だよ?」


こう続けられ、


「コートの外でも、チーム……。」


と、静かに呟き怒りを鎮めました。


ここで深く猛省し、その後のチームメイトに対する態度やスタンドプレーっぷりも改める事となります。


主人公の言葉の何が彼の胸に刺さり、その魂を救ったのか。


それは、
「自分はバスケが大好きな、バスケットマンであること」
を思い出させてくれたからだと思います。


今更そんな事で?と思わなくもないのですが、ここに至るまでの経緯を振り返れば理解できる気がします。


勝ち続けること=夢へ近付くことだと思い込み「自分さえ強ければいい」と、周りが見えていなかった鈴鹿


思い通りにいかず足掻く日々の中で、知らず知らず己が課した夢を叶えるというプレッシャーに押し潰されそうになっていたのかもしれません。


本編(公園会話)や派生商品(タイピング等)で


「俺からバスケ取ったら人生終わっちまう」
「俺からバスケ取ったら何も残んねぇからな」


的な事をよく口にしている通り、彼にとってバスケはもはや夢を叶える手段であると同時に
生きがいであり人生そのもの
と言っても過言ではないでしょう。


そのバスケで行き詰まってしまった日々が、ひたすらに夢だけを追っていた彼にとってどれだけ不安で辛いものであったか計り知れません。


苦しむ中で一番シンプルで大切な
「バスケが楽しい・大好きだ」
という気持ちを忘れ、結果を出す事ばかりに気を取られ空回りしていたのではと思います。


そして、その自分が大好きなバスケというスポーツは個人競技でなくチームプレイだということ。
チームを組んで試合を進めるからこそ生まれる、一体感の奇跡。


今まで
「自分が大量に点を入れねば勝てない」
と信じ込んで他の選手など自分の補佐ぐらいにしか思っていなかったであろう彼が、やっとそこに気付いたのだと思います。


そしてチームプレイで最も大切なのは、互いを信頼し合うこと。
鈴鹿が最も蔑ろにしていたであろう事が、バスケという団体競技で勝つ為には一番重要だったんですよね。


彼の最大の長所は
「思考の切り替えが早く怒りを引き摺らない」
という素直な部分だと思うので、信頼し合う事が大切だと気付いてから即座に周囲へ謝罪し態度を改めたと考えられます。


そしてそれはチーム内だけに限らず、その他の対人関係においても徐々に実行されたのではないでしょうか。


告白台詞は勿論、ドラマCD等の派生作品でも
出会った頃は自分本位で、周りが見えてなくてお前にも悪かった。
そういう事に気付かせてくれて感謝している
、的なことを言ってくれますしね。


バスケでの苦悩が晴れた事をきっかけに己の未熟さに気付き、その生き方まで正しい方へ軌道修正した鈴鹿
言い訳一つせず悔い改めるその姿勢は、とても眩しくて強いと思います。


「悔し涙」のイベントで起こった一連の出来事は、彼にとって大袈裟でも何でもなく
人生のターニングポイント
だったのではないでしょうか。
私はそう確信しております。


鈴鹿のソロCD(Clover'sGraffiti3)のドラマパートで試合中の彼が、チームとの一体感を感じながら心底楽しそうにこう叫びます。


「チクショー!!どいつもこいつも愛してるぜ!!」


心で大粒の涙を流しながら

「俺は俺が強けりゃいいんだよ!!」

と息巻いていた鈴鹿が、周囲の人間に

「どいつもこいつも愛してるぜ!!」

と心から言えるように成長させてくれた「悔し涙」スチルイベント。


荒れた彼に怯まず主人公が放った一言が、再び夢へと前進する大きな力となったのです。


チームとは、一心同体。
互いに心から信頼し合うこと。


この先の彼の指針となり、揺るがぬ信念になると思います。


「ムードに欠ける」
「恋人をチームメイト扱いすな」
と一部で不評wな鈴鹿の告白時の下記台詞は、彼の最大級の愛の言葉だと受け取っていいのではないでしょうか。



彼と彼女が出会えて、本当に良かった。



「俺達は最強のチームだ!!」