バスケット部の鈴鹿君が好きなの。

ときメモGS…さ…いいと思うぜ。

鈴鹿がまた輝くとき

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前回とてつもなく真面目に語り倒した
「悔し涙」スチルとその背景について。


当ブログ史上最もボリュームのある考察記事となりましたが、実はまだまだ入れたいエピソードがあったのです。


が、全部乗せにすると読む方も書く方も眼精疲労が限界突破サバイバーしてしまうので泣く泣く削りました。
今回はそれらを補完するはみ出し考察です。



★「悔し涙」スチル考察まとめ★


鈴鹿は中学時代も1年の頃からレギュラーに選ばれ、全国優勝を達成させるほどの超エース級選手。
おそらく周りに自分ほどの実力を持つチームメイトがいなかった為、自ら得点を稼ぐスタンドプレーで今まで勝ってきた。


②あまり強くない高校バスケ部でもそのスタイルを貫くが、徐々に通用しなくなり周囲に不満を募らせる。
自分本位なプレイと尊大な態度がチーム内でよく思われず、不穏な空気に。


③コーチからスタンドプレーを咎められ、試合中にメンバーから外される鈴鹿
偶然居合わせた主人公の助言も激高して退けるが、続けて彼女が放った言葉で目が覚め猛省、再起する。


「自分はバスケが大好きで、バスケとは何よりもチームプレイが大切なスポーツである」

という当たり前の事を見失っていたと気付いた彼は、自分本位な生き方を改め人間的にも大きく成長していく。



要点をおさらいしたところで、前回入れ損ねた二点について語ります。



①IH応援台詞について
※IH会話(バスケ&チア部)をがっつりネタバレしております。要注意。




鈴鹿ルートで主人公が所属する部活の王道といえば、バスケ部とチア部がツートップですよね。

バスケ部は入部時に彼と初めて出会うスチルイベントがありますし、上昇パラも彼を攻略するのに最も適しているのが良いところ。

チア部は何よりも、自分が部活を頑張れば男子バスケ部をIH優勝させる事が出来るという喜びがあります。


どちらもIHへ出場すると聞ける応援会話があるのですが、「悔し涙」考察後に新たな気付きがあったので記させて下さい。


まずはチア部バージョン。
IH会場で試合前の鈴鹿に会いますが、どこか様子がおかしい。


鈴鹿?……震えてるの?」

「……怖えんだ、コートに立つのが。勝てる気がしねえ。」


彼がこんなに弱気になっているのに一瞬驚きますが、それも今までの事を考えれば当然かもしれません。


中学で全国大会優勝まで経験しているにも関わらず、震えがくるほど自信が持てない。


自信満々のスタンドプレーで躍進していたであろう中学時代とは、チームの状況も心の在り方も全く違うからでしょう。


長い苦悩のトンネルを抜けて徐々に周囲の信頼を取り戻し、その実力をチームメイト達の為に正しく使えるようになった鈴鹿


改心した彼の助力により、決して強くはなかったはば学バスケ部がチーム全体の力でIHへ出場するまで成長したのです。


だからこそこのチームで勝ちたい、負けて終わらせたくないという強い思いがプレッシャーとなり弱気になったのでしょう。


そんな思わず弱音を吐いてしまった彼に、主人公は鈴鹿のバカ!と一喝してこう続けます。


「バスケが大好きなんでしょ?
 結果は全力を出したあとのことだよ。 
 楽しもうよ、コートに立つこと。」


そう言われた彼は


「……そっか、俺はバスケが好きなんだ。
 それでいいんだよな!
 見ててくれよ。
 最高のプレイ、おまえに見せてやるぜ!」


と自分を取り戻し、笑顔で試合へ赴きます。


部活経験値が高い場合はそのまま優勝しますが、途中で負けた場合も試合後に

コートに立つことを心から楽しんだ

ということを満ちたりた表情で報告してくれます。


そう。
この展開はまさに「悔し涙」を経てもう一度その流れをなぞり、
彼の成長と二人の信頼関係がより強いものへ変化した事を確認させてくれるものではないでしょうか。


優勝した場合は更に

バスケが好きだから、今ここに居る

という肝心な事を思い出させてくれた感謝を述べられます。

続けて涙が出そうな最高の賛辞を贈られるので、チア部IH優勝未経験の方は是非ご自分の手で彼を全国制覇させてあげて下さい。
マジパネェので。



では次に、バスケ部バージョン。
こちらは自分がIHで試合へ臨む前に、鈴鹿が激励してくれます。


プレイへの具体的なアドバイスに加えて


「がんばれよ、○○。
 それから、バスケが楽しいってこと、
 忘れんなよな!」


と告げられるのですが、この最後の台詞はまさに「悔し涙」で彼が彼女に気付かせてもらった一番大切な事ですよね。


行き詰まった自分が忘れかけていた何より大事な気持ちを、今度は鈴鹿が大舞台に挑む主人公に再確認させているのです。


あの苦悩の日々から這い上がり、光の射す方へ救い出してくれた感謝を絶対に一生忘れないであろう彼。
そんな彼が、今度は彼女に教えられたことで彼女自身を激励するというこの構図。


なんという美しき世界。


彼と同じ競技に青春を捧げているからこそ、より「共に励まし合える」関係という空気感が濃いバスケ部所属ルート。


やはりこちらも、鈴鹿を幸せにする為には絶対に外せぬ主人公像ですね。



②主人公のあの台詞について



「悔し涙」イベントで鈴鹿を救った主人公の一連の台詞。


「……それだけじゃないよね?
 鈴鹿が大好きなバスケットボールって。」


「バスケットマンでしょ?鈴鹿は。
 コートの外でもチームの一員だよ?」


一度は激高されたにも関わらず、何故このような言葉を続けて投げかける事が出来たのでしょう。


主人公は鋼メンタルでハートが強めの性格ですが、いくら彼女でも感情の昂った男子に大声で怒りをぶつけられたら多少は怯むと思います。


内容に関しても同じバスケ部主人公ならともかく、他の部活や帰宅部の場合はそれこそ
「お前にバスケの何が分かるんだよ」
と余計に怒らせそうな台詞になりかねないのでは?と思ったので考察してみました。


イベントの発生条件が友好以上なのでそれなりに親しい間柄ではあるのですが、あんな状態の彼にきちんと真意を伝えるには相当の説得力が必要ですよね。


では、その説得力とは何なのか。


勝手な想像なのですが、鈴鹿は主人公といる時とても頻繁にバスケの話をしていたと思うのです。
それはもう心から楽しそうに、活き活きと。
バスケ部所属の主人公ではない場合も、きっと同じように。


そして、同じく友好状態で発生する「お見舞いへ」のスチルイベント。


ここで怪我の原因として明かされる、公園で子供達にバスケを教えているというエピソード。


特別に世話好きで子供好きだとかいうわけでも無さそうなのに、貴重な自分の自由時間を割いてまでそんな事をしているのは
バスケが大好きで、その楽しさを知ってもらいたいと心から思っているからではないでしょうか。


そんな鈴鹿の(おそらく当たり前すぎて無自覚な)バスケ愛に触れるたび、主人公もだんだんバスケを好きになっていったのではと思います。


彼が嬉しそうにするバスケトークや子供に教えているという話を、彼女もきっと心から楽しそうに聞いていたのでは。
鈴鹿の全身から溢れるバスケへの純粋な想いを、眩しく好ましく感じていたと思います。


友好状態という緊張を解いた気安い関係の中で、互いに確かな信頼が芽吹き始めていたのでしょう。


彼が今の自身とチームメイトに対して抱く不満や不安とその原因についても、彼女は薄々気付いていたのかもしれません。


だからこそあの場面で、激高されてなおあの言葉を伝えなければいけないと思った主人公。


鈴鹿が彼女の言葉を素直に受け入れたのは、二人の間にまだ小さいながらも信頼という絆があったからだと思います。


自分の夢であり人生そのもの、とまで思っているバスケというスポーツについて見解を述べられても最初こそ腹を立てたものの、その後に説得が成功しているわけですからね。


きっと鈴鹿も自分の話を楽し気に聞いて夢を応援してくれている主人公を、すげーイイ奴だな!とかなり好意的に見ていた事でしょう。

友好状態の人懐っこい爽やかな態度が、心を許している何よりの表れだと思います。


小さな信頼の積み重ねから少しずつ絆を育て合い、やがて最強のチームとなる。


そんな逞しい二人の幸せなエンディングを、これからも何度でも見届けたいと思います。





さて。
長々と「悔し涙」とその背景についてガチ考察させて頂きましたが、個人的に新たな発見だらけで非常に楽しかったです。


イベント自体はシンプルで分かりやすいものだと思うのですが、
(「あ、今わたしは鈴鹿を救ったな」と秒で把握できるレベル)
何となくこうかな?としか思っていなかった事柄(スタンドプレーに走る理由等)を資料をまとめてテキスト化する事により更に理解が深まりました。


今回の考察を経て私はますます彼を好きになり、毎日が♥ときめきポイント100倍デー♥のお客様大感謝祭状態に。
私の恋心がイ○ンカードだったらポイントだけで土地付き一戸建てを買えるレベルです。


普段ろくな事を考えていない鈴鹿は友達同士でフロ屋行ったとき前は隠すのかナ~?等)自分ではありますが、これからも考察と研究を続けていく所存です。


真面目と不真面目の両面でな!